花束と猫

藤田恵美( Emi Fujita ) 花束と猫歌詞
1.愛の夾竹桃

作詞:Elvis Woodstock
作曲:Elvis Woodstock

夕暮れ いつもの道 登り坂を
ありふれた 笑顔で
行きを途切らせ 古びた部屋に
帰ってくるあなた

明日も 次の夏も 十年後も
変わりませんように
夾竹桃の続く小道で
手を結んでいます

愛は枯れることなく
見る者もない花
日々に 身をやつして咲く
私にとって 誇らしい花

風が吹いて 人が去って
ただ あなたがそばにいました

気まぐれ 空も町も 私たちも
無いものを追うけど
この頃少し 幸せの意味
わかる気がしてます

愛はダイヤじゃなくて
ニセモノの指輪に
頬寄せ 磨き合うこと
心がちょっと きらめいたこと

雨が降って 森が泣いて
ただ あなたはそばにいました

時が経って 月が消えて
ただ あぁ あなたのそばにいました


2.青空の薔薇

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

離れてても 私たち
似た者同士だから
つながってると思ってて

めずらしく 電話がきて
意味深な 声をして
「報告したいことがある」と

「本当のさよならだね」
そう 笑うふり(を)してみたの
なのに なのに 青空がつらい

あの時に私たちは
なぜ 引きさかれてしまったの

未来を信じた あなたから
そのこと 聞きたくはなかったよ(の)

その人の ことはあまり
知らないでいるけれど
“おめでとう” とは 言えなかった

「本当に それでいいの?」
もう なさけなく つぶやいた
いつか いつか やり直すものと

本当に 愛しい人
いつでも 胸にいる人

同じ夢を持つ あなたから
そのこと 聞きたくはなかったよ


3.星のカーネーション

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

ボクらがいる ここから遥か
どれだけ遠く どこにいるの?
聴こえてくる 優しい声は
気のせいだよね どこにいるの?

星座に リボンかけて
花束 作るよ
想い出が 憧れに
変わって ゆくから

ねぇ 今日はボクの 誕生日だから
「ありがとう」産んで くれたこと

流星 ひろい集め
花かご 編んだら
くやしさも 淋しさも
流して おくから

ねぇ 今日はボクの 誕生日だから
いつかは 同じ歳になるね
夜空いっぱい咲く 星のカーネーション
どこかで見てて いてね ずっと
カーネーション


4.リンダ

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

週末の 映画は ただ雨降り
コートに はねる 水飛沫

今 ベッドで あなたは
若い子と 笑ってるの?
そう ねぇ 教えて

水曜日の 映画なら
ジャスティン・メリークインとか 似合うかな?
あたたくしてて
I'm always on your side

いつもの 薬は
ベッドサイド ピルケースに入れたから
忘れずにいてね
We'll never be apart

もし リンダが 死んだら
来てくれる? また家(うち)に
いつも そう 鳴いてた

あなたに なついた
どうしようもない 黒い猫
巻きつくみたいに
I'm always on your side

わたしの からだで
爪を研いだまま 消えてった
ずぶ濡れの街に
We'll never be apart

リンダが 言うのよ
きっと 飽きられちゃって すぐ戻るわよ
鈴の鳴る夜に
I'm always on your side

その時 あなたに
ジャスティン・メリークインのこと 話すから
次は一緒にね
We'll never be apart


5.すべて、あなたの歌

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

ひとりになりたいと 言っては淋しがって
ふたりでいれば どこか遠い果ての空
ひとり 旅を目指し

すべては周るのね (いつでも)
答えはないままずっと
踏まれた花が 優しく笑いながら
種を残すように

歌いましょう (歌いましょう)
涙 流して
そして 立ち上がって (明日も)
明日も恋も君も
これから もう一度 回り出すのよ

どんなに辛くても (大丈夫)
今が一番大事
美しい過去 やがてくる未来より
希望が 薫るから

信じましょう (信じましょう)
ここに あなたが
いる その祝福を (明日も)
あきらめない者に
奇跡は 微笑かけるのだから

すべてを失くし すべてを憎み
すべてを 愛したなら

罪より深く 闇より強く
救いをもたらすなら

みんなが ひとりじゃないと (ひとりじゃない)
そう思い 誰もが 孤独に負けずに (歌を)

歌いましょう
歌を 途切れた
永遠を 紡いでく
また回り始めてる
すべて あなたの歌


6.いまさらのラブソング

作詞:Elvis Woodstock
作曲:塚本功

懐かしいような 照れくさいみたいな
久しぶりだよな いつも考えてた
誤解あるままじゃ 後悔したりもした
いい女だからさ

あいかわらずだね そういうとこなんか
いつも自分勝手で どこか的外れで
あの時泣いたし 後悔してないから
いい想い出だから

そう 今さらのラブソング歌って
ふわふわ あぁ
思い出してる 若すぎたこと

もう あれこれと置き忘れた
言葉が あぁ 溢れ出してる
結び直すように

覚えているかい? 筑波山に行った時
車が壊れて 途方に暮れたよね
星がきれいでさ 朝まで眺めていた
キラキラしてたよね

そう 今どきのラブソング聴いて
チラチラ あぁ
誘い出してる 飲みすぎたかも

もう 甘酸っぱいな いっさいがっさい (一切合切) 言って
とろとろ あぁ 溶けだしている
想い出 咲くように

あの温泉行ったよ
私もそこに行ったわ
誰と行ったんだよ なぁ
関係ないでしょ もぅ
星がきれいだな そうねキラキラしてる
あのときの みたいに


7.果てしない花

作詞:Elvis Woodstock
作曲:伊藤俊吾

眠るように 咲いたでしょう
笑うように 枯れたでしょう
素直のまま 生きられずに
故に人を 傷つけて

沈丁花 それは ただ 永遠の花
ひたむきに 生きて薫る
繰り返せ 「また、明日」

ただ 私 好きな 人が心(ここ)にいます
あなたが やすらかで ありますように

知らぬうちに 出会うのでしょう
気付かぬまま 恋をして
とまどいつつ 夢をなぞり
はにかみつつ 泣くのでしょう

金木犀 それは ただ 真実の花
澱みなく 生きて 薫る
繰り返せ 「また、明日」

今 私 好きな 人が心(ここ)にいます
あなたが 清らかで ありますように

桃の花 それは そう あなたのとりこ
あなたを愛して 薫る 私がいるしるし

そう 私 好きな 人が心(ここ)にいます
あなたが かろやかで ありますように


8.ブルックリンで

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

3-4-2-5
down (durutu) …… right (durutu)
8-1-2-8
right (durutu) …… up (durutu)

確かなルート 探してた ずっと
いつもより 少し 平気
拙いメール 読みかけのミラー
何よりも 少し 大事

夢に 会いましょう 私の
泣き忘れてた街
ここで あなたと 私は
暮らす はずだったね

You said, you said.
「正直にいるのだと」
“true” “lie” “feel” “try”
「正直であるのだと」

冷めきったピザ カナリアの迷子
見ないふり してた きっと
すり切れた地図 ものうげな迷路
なんとなく すごい 勇気

夢を 飼いましょう 私の
愛を 眺めましょう
それは 遠い日と 明日を
架ける ムードな橋で

緩んだチャペル しどけないライス
どことなく 罪な感じ
いつも話した 憧れた未来
今 ひとり メニュー 読んだ

夢で 会いましょう 私と
夢を 叶えましょう
ここは あなたと私の
生まれ変われる街


9.最後の丘

作詞:Elvis Woodstock
作曲:上田禎

こんな広い星に ひとりぼっちで
暮らしてるみたい 手を握りましょう

そんな時はふたり ふたりぼっちで
流れゆく月を 眺めてましょう

どんなつらい事が 君にあっても
抱きしめあってたり なぐさめあってたり
すればいいの

たとえ君の瞳(め)が 何色でも
流した涙は 海へ続く

なんの境もなく 空に返る
ほほえみあってたり 温(あたた)めあってたり
すればいいの

それぞれに愛し それぞれに信じたら
きっと驚くよな 光が射してくるのよ

だから遥か遠く 指差してて
落ちこぼれてたり 恥ずかしがってたり
してもいいよ

目の前で起こる 悲しいこと
不思議な奇跡に キスをしましょう

そんな時もふたり ふたりぼっちで
薄れゆく明日(あす)を 追いかけましょう
だから……


10.ほころびの頃

作詞:藤田恵美
作曲:藤田恵美

陽のあたる ベンチで 風に吹かれながら
昨日より 春めいた 時を感じてる
あの日から あなたに季節は廻らない
こんな日が来るなんて 思いもしないよ

早咲きの桜が 歌ってるみたいね
我慢した涙こぼれて
微笑む私がいた

ゆっくり 受け止めて行こう
あなたのいない この景色も
ひとりで楽しめるように
やさしい風に抱かれて

いつまでも 泣いてちゃ いけないと思うと
この胸を締め付けて また苦しくなる

寒い季節越えて ほころぶ花たちが
「思いきり泣いてごらん」と
ささやく 気がしたよ

いくつもの涙のあとで
「幸せだよ」って伝えたい
かけがえない 思い出たちが
悲しみに染まらぬように

ゆっくり 受け止めて行こう
あなたのいない この景色も
ひとりで楽しめるように
やさしい風に抱かれて

あたらしい明日のために